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すべり症とぎっくり腰

すべり症もぎっくり腰、どちらも同様に腰に痛みを伴う疾患ですが、その発生メカニズムは微妙に異なっています。

すべり症は、たとえば、スポーツ活動によって発生した腰への負荷であったり、労働系の職業での負荷など、腰への負担が長い時間をかけて徐々に積み重なって発生すると考えられています。

そのことから、身体の弱ってくる高齢者の発症率が多い疾患とは、一概には言い切れず、スポーツを行なっている小学生であっても発症する危険性は十分にあります。すべり症はこうして長い期間を経て症状が進行してきます。決して瞬間的なものではありません。

それに対して、ぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときなどに、瞬間的に骨が前方向に滑り出します。このように、すべり症とは、骨が長期的に移動するか、瞬間的に移動するか、という点で異なっているといえるでしょう。

さらに、ぎっくり腰においては、骨がすべり出すと、それを筋肉が察知して、腰部において筋肉が保守反応を示します。この保守行動というのが痛みの原因となるのです。

骨がすべり出したために、その骨を支えようとして瞬間的に筋肉が引き締まる行動を言うのですが、当然、瞬間的に動くことは、筋肉に無理を強いる事となるため、筋肉は大きな負荷を負い、傷を負うことになります。この傷ついた筋肉が激しい痛みを発生させるのです。

また、すべり症は骨がずれたままとなるのに対して、一瞬だけずれるという点でも異なっているといえます。すべり症が広い年齢層で発症するのに対して、ぎっくり腰は高齢であるほどに、発症の可能性が増加していく傾向が見られます。

これは、筋肉や腱が加齢に応じて弱っていくためであり、逆に筋肉が強い若い世代では発症しにくい疾患だと言えることから、発症する年齢の違いも、すべり症との異なる点と言えます。